スペシャル連載コラム「社会福祉士・青嵐さんの自立支援の現場から」障がい者福祉について考え続けるうちに〜「自立」とは何か?〜

第4回 この国の障がい者福祉はどんな方向に向かっていくのだろう?

政権が変わった。

民主党に交代され、この国の障がい者福祉はどんな方向に向かっていくのか。あらためて手元にあった民主党の障がい者政策プロジェクトチームによる「障がい者制度改革について」に目を通してみた。

基本理念には要約すると「障がい者等の生活と自立、社会参加を権利として位置づけ、すべての人がいきいきと働き、社会参加し、暮らしやすい社会を構築するため、ユニバーサル社会へ理念の発展を図る。障害者権利条約の早期批准に向けて国内法の制度改革および整備を行う必要がある。小手先の改革ではなく、抜本的かつ総合的な制度改革を行っていく。」等々と書かれている。今までに何度も聞いたことがある言葉がならんでいるように思ったのは私だけだろうか。

文書中には「障害者自立支援法は障がい者総合福祉法(仮称)として抜本的に見直す。」と書かれているが、同時に「統合・廃止・簡素化」等の言葉も多く使われている。ということは、障害者自立支援法を前提に、その変更という制度設計を行おうとしているのだろうか。

この改革の中に「共に学び共に育つ教育に転換する。学校教育制度は、あらゆる段階において障がい児が障がい児以外の者と原則分けられず、インクルーシブ教育(共に学び共に育つ教育)とすることを基本とするとともに、障がい児またはその保護者が希望するときは、特別支援教育を受けることを保障する。」とある。前号でも書かせてもらったように、障がい者福祉に関する抜本的問題解決を図るにはここからスタートしなければならないと私は考えている。将来において国民全体から湧き上がってくる障がい者支援制度の下地作りとしての改革をぜひとも実現してほしいものである。
第5回へ続く。
 
青嵐 
生活介護・就労継続支援B型多機能型事業所職員。福祉の世界にとらわれない客観的かつ冷静な視線で、障がい者の「自立」とはどんなことかを考えて続けている社会福祉士。かたわら、伝統技術の習得に真剣に取り組む藍染師でもあります。
 
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