ゲスト・ピアニスト 小曽根真氏インタビュー
 
2008年8月10日「2008サマーアートスクール ダンス・ダイナミクス」終了後、ゲスト・ピアニストとして参加された小曽根真さんにコメントをいただきました。

ワッホー ダンス・ダイナミクスを終えての感想を聞かせていただけますか。

小曽根 正しいとか、間違いとか、形ではなく、みんな純粋に、自由に気持ちを表現していました。プロとしてやっていると、どうしてもEvaluation(評価)もあり、自由にできなくなってくる、型にとらわれてくる。「評価」も大切ですが、原点は気持ちを表現すること。自分のコンサートのときも、いつも自分の感じたことをいかに表現するかを考えて演奏しています。最近はクラシックもやっていますが、譜面通りに弾くにしても、生演奏のときは、2008年47歳の自分の気持ちを出すように弾いています。そのときにどう感じて、どう弾きたいか。それが「生きている」ということでしょうか。そういった意味で、今日は見習うべきところがいっぱいありましたね。

ワッホー 今日は、まさに音楽とダンスのコラボレーションになっていたと思うのですが、ヴォルフガング先生とは綿密に曲の打ち合わせをされていたのですか?

小曽根 打ち合わせは10分(笑)。ヴォルフガング先生からは「真、おまえに任せる」と。今日は、皆さんの動きを見ながら、その場でやっていました。みんなから来る空気を感じて、ここはアップテンポにしようとか、ここは抽象画風にしようとか。

ワッホー かなり練りこんだ曲目のように思っていたのですが、音楽も即興?

小曽根 70%はダンスを見ていました。こちらの子には響いていても、こちらの子には響いていないと感じたら曲を変えたり、今のダンスを終わりにしたいんだなと感じたら曲を終わりにしたり、ダンスをしている皆さんを見て、弾いていました。集中力が必要でしたね。

ワッホー まさにジャズですね。

小曽根 グループにしたのもよかった思います。これだけの人数が全員で一緒にやると、エネルギーがバラけてしまったかもしれませんが、グループ(少人数)だったので、みんなのエネルギーがまとまった、気持ちが一つになった。盛り上がりましたね。ヴォルフガング先生の指導は素晴らしいと思います。

ワッホー いろんな個性がグループの中で一つになって、おもしろい化学反応を起こしていた感じでしたね。
次回こういう機会があったら、またやりたいですか?

小曽根 こういうのは今回が初めてですが、機会があったら、ぜひまたやりたいです。

ワッホー ぜひ、また! ありがとうございました。
 
(取材:2008年8月10日(日))