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■Contents3:企業に求められる人材像とは?

ワッホー 就職を目指す本人やその家族側から見た課題はいかがでしょう?

工藤 養護学校や特別支援学校を卒業して初めての就労を前提で考えると・・・養護学校はそのほとんどがマンツーマンとはいかないまでも、生徒に対して半数近くの先生やサポーターの方がついて丁寧に教えてくれるという環境ですよね。就職するとなると、スピードの速い、効率重視の就業環境にいきなり障がいをもった方が入って、そのスピード感に着いていけるかというと、難しい場合もあります。アルバイト経験やデパート、コンビニに行くなど、日常的に社会と接する機会自体、障がいをもった方々は少ないですよね、それだけに、本人にとっての環境変化の大きさは計り知れないと思うんですよ。

ワッホー 今は、一年生、二年生くらいからインターンシップなどで企業に実習体験に行っていると思うのですが、それでも?

工藤 難しいところもあります。

井上 価値観や一般常識、社会人としての姿勢など、そういったところで、「企業が求める人材像」と「障がいをもった方が考える人材像」の間にズレがあると思います。それはやむを得ない部分もありますが、最終的にはそのズレが、受け入れ側との間に響いてきてしまっていると思います。せっかく就職しても、そのズレのために仕事を続けられないというケースもあります。そこが埋まらないと、安定的な企業での就労は実現しにくいですね。

ワッホー 家庭や学校と、企業との間に人材像の相違があると?

工藤 あります。就職活動の際、養護学校の就職担当の先生が企業に出向いて説明を聞いたり、見学されているのですが、残念ながら、企業側のニーズをご理解いただくのには一日では伝えきれないというところもあり、ご家族や学校の先生と企業とのギャップはまだまだ大きいですね。企業側が求めていることが学校側にうまく伝わっていないために、企業側が今一歩踏み込めないというところもあるのではないでしょうか。

井上 ズレがあること自体、まだまだ理解されていないのかもしれませんね。双方の情報交換が十分でないことが大きな原因だと思いますが、企業の求めていることがご家族や養護学校に伝わっておらず、企業も障がい者側の気持ちを理解しきれていないというのが現状ではないでしょうか。

ワッホー 企業、学校、保護者が同じ目線で考えられれば、話が円滑に進みやすい?

井上 課題が明確になり、それを解決する方法をお互いに、一緒に考えていけると思います。現状は、ズレがあるために就業につながらないケースもあります。共通の意識をもっていただければ、もっともっと社会で障がいをもった方々が活躍できるのではないかと思います。

ワッホー 就労面ではそこが埋まらないと、いつまでたってもマッチングできないということですね?

井上 そうです。この4月に工藤が立ち上げたチャレンジド・サポート室では、まさにそこに着手しています。

工藤 ちょっと宣伝になってしまうのですが(笑)、このチャレンジド・サポート室は、「企業側の視点で障がい者雇用をサポートする」専門部署です。
もともと特例子会社として、私どもで障がいをもった方々を雇用するにあたって、実習生もたくさん受け入れてきました。その中には、職種やお一人お一人の特性が、当社では発揮できないけれども「他の会社でなら発揮できる」という方々もたくさんいます。とくに知的障がいの方というのは特徴があるので、その特徴を正確にとらえたうえで、企業に「働いてほしい」と思ってもらえるような人材に育て、企業に紹介し、定着するまでをフォローしていくというサービスを提供していきたいと考えています。

井上 両者の中間的立場に立って、双方向から障がいをもたれた方々の就労を支援していこうというものです。

ワッホー 養護学校を卒業した子を「教育」して企業へ送り出すということをやっている企業は他には?

工藤 おそらくないと思います。
 
 
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