ワッホーインタビュー
[ボッチャ]大阪南野一家コーチ・南野博紀さんインタビュー!
試合中は怒鳴っている姿が目立つ南野さんですが(笑)、果たしてその素顔は・・・?
南野一家の鬼コーチ(!?)、登場!
BC4クラスのトッププレーヤーである木下章選手(※1)高田信之選手(※2)を怒鳴りつけている姿を目にすることも多いため、鬼コーチと思われがち(笑)。でも、実はやさしく、人情味いっぱい──コーチであり、選手たちのよき、そして楽しきパートナーである大阪南野一家(※3)の南野博紀さんにお話を聞かせていただきました。
異色のボッチャチーム「南野一家」について、世界と戦うことについて──ボッチャを知っている方(とくに選手の皆さん)はもちろん、まだボッチャにふれたことのない方にも読みどころ、そして(笑)マークいっぱいのインタビュー。ぜひ、お楽しみください!
 
南野博紀(みなみのひろき)さん●理学療法士(※4)。リハビリを担当していた木下章さん、高田信之さんらとともにボッチャチーム「南野一家」を立ち上げ、コーチとして全国に名を馳せる。2009年のアジアユースパラ(※5)や2010年の広州アジアパラでは日本代表コーチも。日本ボッチャ協会協力委員。
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▼「南野一家について」編

ボッチャって静かなイメージなんで、僕らだけでも、大阪のノリで。

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ワッホー 藤井(金太朗)選手(※6)からは「スゴイ怖いコーチ」と(笑)・・・

藤井選手 い、いや、それは・・・最初のイメージだけです、最初の・・・(笑)。
(特別ゲストとして藤井金太朗選手にもご一緒いただきました)
南野さん よく言われます(笑)。

ワッホー 木下選手(※1)高田選手(※2)からは「スゴクやさしいコーチ」と・・・

南野さん ハハハ・・・(笑)。それは、その裏返しですね、彼らの(笑)。

ワッホー おもしろいですよね、南野一家(※3)さんは。南野さんを筆頭にして(笑)。とくに全国に出ると、雰囲気がまるで違いますし、貴重なチームだと思います。

南野さん (笑)。ボッチャって静かなイメージなんで、ちょっとね、僕らだけでも「ワーッ」って、大阪のノリで。うっちゃん(※7)上村さん(※8)とかも大阪なんで、だいたい集りますよね、日本選手権(※9)とかでも。

ワッホー ちょっと空気違いますものね、その辺だけ(笑)。南野一家さんのTシャツ・・・あの黄色も目立っています。

南野さん 審判に怒られるんですけどね、「しゃべりすぎだ!」って(笑)。

ワッホー しゃべりすぎ?

南野さん 僕の怒る声がですね、聞こえてしまうらしいんですよ、試合中、選手に(笑)。

ワッホー 南野さんが観客席で怒っているのが、ですか?

南野さん 「何やっとんのやー」とか「ぼけぇ、あそこ狙えやー」っていうのが・・・(笑)。別に選手に向けてアドバイスを出しているわけじゃないんですけど・・・独り言だったり、総監督(※10)と話をしてたりしてるだけなんですけどね、その声がね・・・(笑)。

ワッホー 木下選手も高田選手も、試合中かなり南野さんを意識されているようです(笑)。南野さんの様子見ながら試合してますもんね(笑)。

南野さん いやいや、僕じゃなくて総監督ですよ(笑)。試合終わった後、延々と説教されますから(笑)。僕はその場だけなんですけど、総監督の説教はけっこう続くみたいなんで(笑)。
 
▼「世界と戦うために」編

技術的なものは、そんなに差はないと思うんですね。

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ワッホー 広州にも行かれて、いろいろ世界も見てこられた南野さんに今回一番お聞きしたかったのが・・・まあ、競技人口の違いとか、環境・・・国のバックアップの問題とかあるんですが・・・今の日本だと、練習する時間や場所が少ないとか・・・藤井選手が広州で海外の選手に「週2回練習している」と言ったら笑われたらしいですし・・・

南野さん そうですね。強い国だと、3日、4日・・・

藤井選手 5日って言っていました。

南野さん そのくらいやるだろうなあ。

ワッホー 勝つ気ですからね。

南野さん 生活も懸かってますからね、世界は。金メダルを獲ったら一生心配ないくらい年金がもらえるとか。そういうモチベーションの違いはあるんでしょうけど・・・

ワッホー そうですね。最後は結局、国のバックアップとかになっちゃうんですけど、でも、それを言っていてもしょうがないので・・・

南野さん うん、そうですね。

ワッホー 今の日本でも、バックアップのある国の選手たちに勝っていかないと、パラリンピックでメダルを獲ることはできないので・・・そこでですね、南野さんなりに考えられている、こういう風にやっていったら世界でも戦えるんじゃないか、こういう技術を身につけていったらメダルに近づけるんじゃないかっていうところを、ぜひ聞かせていただけたらと。

南野さん なるほど。何だろう? どうやったら世界に追いつけるか・・・う〜ん・・・ま、モチベーションというところはしょうがないとして・・・

ワッホー 現状の日本人が世界で勝つために・・・それこそ投げ方でも作戦でも、勝つ方法っていうのを何か見つけていけたら、と。

南野さん そうですねえ・・・たぶん、技術的なものは、そんなに・・・メチャクチャ差はないと思うんですね。ようは、自信の問題かなあ・・・

ワッホー メンタル?

南野さん 練習時間が短くても、集中している時間がキッチリしていれば、そんな差は出ないと思うんですね、僕は。向こうは5日間やってる、こっちは週1回、2回。でも、それなりに濃い内容をしてたら、そんなに差は出ないと思うんですね。だけど、やってても・・・自信の問題っていうのかなあ。

ワッホー 場数・・・場慣れ、実績の差・・・というのもあるんでしょうか?

南野さん そうかもしれませんね。
▼「ブラジルへ向けて」編

世界で考えていくんであれば、団体戦で優勝したい、と。

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ワッホー 最終的にというか・・・ま、どんどん変わっていくのかもしれませんが、今現在の目標は?

南野さん 気持ちとしては、2016年のブラジルのパラリンピック(※11)に照準を合わせて考えています。

ワッホー そこで結果を出す?

南野さん そうですね。そこに出場して、二人で。いや、藤井選手も一緒に・・・三人で。世界で考えていくんであれば、僕は全然個人戦では考えていなくて・・・団体戦(※12)で優勝したい、と。

ワッホー 優勝・・・!?

南野さん はい。木下、高田、藤井という三人・・・みんな一緒じゃないんでね、バラバラなんでね。タイプが違うので、僕がもしコーチで入れたら、三人でいろんなパターンができる。けっこうおもろい試合できるだろうなあ、と。木下さんならここっていうときに「弾ける」。少々柔らかい球を使ってもバチコーン!って行きますからね。でも、寄せられない。高田と藤井は寄せられる・・・っていう。

ワッホー どんな戦い方でもできそうです。日本のBC4としては間違いなく最強のトリオですね。

南野さん そういう設定の練習は今の日本ではないんですが、そういうのをやっていけたらなあ、と。そうなれば・・・三人がいれば、かなり・・・世界の強豪国を相手にしたとしても、そこそこ対等に戦えると思うので。

ワッホー 日本ボッチャがパラリンピックでメダルを獲る・・・そのイメージができそうです。
 
(取材:2011年2月5日(土)、6日(日))
 
取材にご協力いただいた南野さんはじめ西日本ボッチャ大会関係者の皆さん、ありがとうございました!
 
 
 
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