ワッホーインタビュー:車いすテニスプレーヤー 齋田悟司選手(株式会社シグマクシス所属)

守っていこうというアイデアは、まずお互い出さないですね。

ワッホーインタビュー:車いすテニスプレーヤー 齋田悟司選手(株式会社シグマクシス所属)
ワッホー パラリンピックで2大会連続でメダルを獲得された国枝慎吾選手とのペアは、日本の車いすテニス史上最強のペアだと思うのですか(笑)、国枝選手とペアを組まれたのはいつ頃からでしょう?

齋田選手 2004年のアテネ大会の2年前くらいからですかね・・・2000年のシドニー大会までは別の選手と組んでいたんですけど、国枝選手が急激に実力をつけてきていたんで、次・・・アテネ大会に行くときは国枝選手とのペアがいいだろうというコーチの考えもあって。ダブルスですとコンビネーションとかも必要になってくるんで、少しずつ一緒に。
ワッホー どちらかから「組もう」と声をかけられたんですか?

齋田選手 コーチが決めたという感じですかね(笑)。コーチが一緒だったので。

ワッホー 国枝選手のプレーを初めてご覧になられたときはどんな感じでしたか?

齋田選手 以前はまだ、今みたいにからだも大きくなかったし・・・まさか世界1位の選手になるとは思わなかったです (笑)。

ワッホー (笑)。

ワッホーインタビュー:車いすテニスプレーヤー 齋田悟司選手(株式会社シグマクシス所属)

齋田選手 でも、その頃から動き・・・車いすのスピードというのはスゴイな、というのはありましたね。

ワッホー 齋田さんの車いすの動きも相当スゴイと思うのですが・・・

齋田選手 今は国枝選手の方が上ですね(笑)。障がいの状態とかもあるんですけれども、彼のチェアワークというのは世界でも飛び貫けていますね。

ワッホー 齋田さんと国枝選手のペアの場合、それぞれの役割みたいのは決められていらっしゃいますか? どんどん攻め上がるのはこっちで、しっかり守るのはこっちで、みたいな・・・
齋田選手 うーん・・・二人とも動きを絡めてやっていくスタイルなので、どっちかがボレーで、どっちかがストロークとか、どっちかが攻めてって、どっちかが守るとか、そういうのはないですね。両方が攻めるし・・・ボレーもするし、どんどんポジションを入れ替えて、相手にポジション・・・自分たちがどこにいるかを絞らせないで、常に入れ替わっていくというスタイルですかね。

ワッホー お二人とも攻撃的?

齋田選手 そうですね。アイデアを出すときも、守っていこうというアイデアは、国枝選手も自分も、まず出さないですからね。もっと前に出て攻撃的にしようとか、基本的な考え方が同じなのかもしれないですけど、守ろうという話はないですね(笑)。

ワッホー 攻めないと、後悔しちゃうお二人?(笑)

齋田選手 はい(笑)。
 
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強い国というのはチームで来てるんですよ、選手だけでなく。

ワッホーインタビュー:車いすテニスプレーヤー 齋田悟司選手(株式会社シグマクシス所属)
ワッホー 年間だと、どれくらい国際試合に出られていらっしゃいますか?

齋田選手 今年はちょっと少ないですけど、去年、ロンドン大会に行く前までは、20数大会に出ていました。テニスの場合1大会が1週間あるんで、1年の半分くらいは海外でやっているという感じですね。

ワッホー 世界を転戦されていて、環境だとか、レベルだとか・・・これは違うなとか、スゴイなと思われたことはありますか?
齋田選手 うーん、やっぱり取り組み方・・・それは違いますね。自分は海外の試合でも個人で参加なので、一人で行って、試合してという感じなんですけれども、イギリスであったり、オランダであったり、強い国というのは、チームで来てるんですよ。選手だけでなく、コーチ、トレーナー・・・ときにはメンタルコーチも、とか。選手よりもスタッフの方が多い国とかもあります。国のサポートがあるのか、スポンサーが付いているのかはわかりませんけど、選手を取り巻く環境というのは、日本とは大きな隔たりがあるというか・・・違いを感じましたね。

ワッホー ロンドンパラのときは日本からも選手9人+スタッフ、役員のチームでのぞみましたが、あんな感じのチームが普段の大会から、ということでしょうか?

齋田選手 そうですね。

ワッホー パラリンピックのような大きな大会だけでなく、ツアー大会でも?

齋田選手  はい。

ワッホー うらやましいですね(苦笑)。そんな国の選手たちを相手に戦っていくというのは、たいへんなことですね。
 
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メダル獲得で満足していたら、たぶんすぐに抜かれてしまうと思う。

ワッホーインタビュー:車いすテニスプレーヤー 齋田悟司選手(株式会社シグマクシス所属)
ワッホー 車いすテニスプレーヤーとして、一番うれしかったことはどんなことでしょう? ファン目線で見ると、やっぱり金メダルを獲得されたときかな、と思ってしまうんですけど・・・

齋田選手 金メダルももちろんうれしかったんですけど、金メダルというのは、その・・・獲った瞬間だけですね。表彰式でこう・・・掛けてもらって、実際手にすると、もうこれは過去のこと、みたいな感じで・・・

ワッホー なるほど。それでですかね、皆さん意外とメダルを粗末に扱われていますよね?(笑)
齋田選手 はい(笑)。「メダル持ってきてください」と言われると困るんですよね、どこに仕舞ったか分からないから(笑)。
(インタビュー当日も、齋田選手にはメダルを持ってきていただけるようお願いしていました(笑))

ワッホー (笑)。

齋田選手 自分の場合は、パラリンピックならパラリンピックが終わったら、もう次に向けて始動しないと、と。メダルを獲ったということは本当にスゴイことだと思うんですけど、逆に、獲れなかった選手というのは、それを目指して頑張ってくるわけで、自分がそこで満足していたら、たぶんすぐに抜かれてしまうと思うので。メダル獲得は結果としてスゴイよかったんですけど、反省すべき点もあるし、次に向かっていくステップというのをすぐにやっていかないと、遅れをとってしまう。もちろんメダル獲得を目標として頑張ってきたんだけど、それが終わったら切り替えて、次へ行くというのが大事じゃないかな、と。

ワッホーインタビュー:車いすテニスプレーヤー 齋田悟司選手(株式会社シグマクシス所属)

ワッホー なるほど。そう考えると、アテネ大会で金メダルを獲られて、続く北京大会でも銅メダル・・・銅というのは、ちょっと悔しいとは思いますが、パラリンピックで2大会連続でメダルを獲得されたというのはスゴイですね。車いすテニス自体のレベルも年々高まっている中で・・・

齋田選手 そうですね。少しずつ戦術とかも変わってきていますし、もちろん車いすも発展してきているんで・・・車いすが変われば今までできなかったプレーなんかもできたりするので・・・そういった部分では、まだまだレベルが上がっていくスポーツなんで・・・

ワッホー 何年か前・・・こう言うとちょっと失礼かとは思いますが、選手が少なくて、少し抜きんでた実力の選手がいれば、必ず勝てた時代もあったと思うんですが、今はそういうわけには行かないですからね。コンディションや流れによっては強い選手も負けてしまいます・・・
齋田選手 負けますね。だから、メダルに満足してしまうと、やっぱりそれ以上がないんで、うれしいけれども・・・皆さんに「ありがとうございます」ということなんですけれども・・・やっぱり次のステップに向かっていかないと。

ワッホー 齋田さんはあんまり目標を立てられないというお話でしたけれども、次に、これを狙っているというのはありますか?

齋田選手 はい。自分はパラリンピックをベースに4年ごとで考えてきているんで・・・やっぱりやるからには、車いすテニスの大会の中でも最高峰の大会であるパラリンピックというのを目標に・・・

ワッホー 2016年のリオ大会?

齋田選手 はい。そこでのメダル獲得を目指してやっています。
 
 
 
 
 
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